インド滞在記

ラーメン小池のインド滞在記


平安の祈り シャンティマントラ
非真より 真実へ        アサトーマ サッド ガマヤ
暗闇から 光明へと       タマソーマ ジョーティル ガマヤ
死を超えて 不滅へと      ムリッティオールマー アムリタム ガマヤ
どうかわれらを導きたまえ
映画マトリックス・レボリューションの最後に流れてくるのがシャンティマントラ
シャンティマントラ 1m31s (MP3/180kb)


「あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。
 行為の結果を動機としてはいけない。
 また無為に執着してはならぬ」

「人が感官の対象を思うとき、それらに対する執着が彼に生ずる。
 執着から欲望が生じ、欲望から怒りが生ずる。
 怒りから迷妄が生じ、迷妄から記憶の混乱が生ずる。
 記憶の混乱から知性の 消失が生じ知性の消失から人は破滅する」

           バガヴァッド・ギーター
昔々、ヴァナラシー(英名ベナレス)という聖地に滞在していたときのこと、昼食を摂るため
食堂へ向かう途中に、口から泡を吹いて倒れている老人がいた。行き倒れなのだろうか。
その老人の真横を通り食堂へ行きいつものように食事を済ませ、通ってきた道を戻ると
老人はすでに息を引き取っており、両手を胸に周りには花や小銭が置かれていた。
死体に恐怖感などはまったくなかったし、特別な感情も湧いてこなかったのを覚えている。
ヒンドゥー教徒にとってヴァナラシーで死ねるのは最高の喜びらしい。ガンジス河のほとり
で焼かれ、その灰は母なるガンジスに流され地に還るのだ。
ネパールのカトマンズから陸路でインドのパトナへ再入国、風邪気味で体調は今ひとつ。
お釈迦様が悟った地、ガヤーに行こうと思ったのだが、列車でデリーに戻ることにした。
ガヤーにはまたいつか来ることにして駅へ。パトナからデリーまで1000kmまではないが、
かなりの長時間がかかりそうだ。デリーまで二等の自由席に乗るつもりはなかったので寝台の
予約状況を確認したところ当日の空席がなく、迷っているところへ切符を取ってやるという
インド人が現れる。空席は無いはずだが、身なりは悪くなく、このオヤジに託すことにして
100ルピー札を渡す。オヤジはカウンターの中に入って行きなにやら話していた。
ところが、ちょっと目を離したスキに視界から消えてしまった。待てど暮らせど現れない。
とうとうやられてしまったようだ。しかし体調のせいか怒りがこみ上げてくることはなかった。
結局、二等の自由席で行く決心をする。そしていざ乗ろうとした実際の二等席はすし詰め
状態でアリの入るスキマもないくらいで、すっかり二等に乗る気力が失せてしまう。
そこで寝台車の乗降口に潜り込む。列車は発車し、やれやれと思ったろころ車掌(女性)に
見つかり追い払われ別の乗降口に移動する。ところがまた見つかり移動する羽目に。

こうなったらデリーまで車掌に追い払われつつも行くぞと覚悟をしたのだった。
しかし、神は見捨てなかった。女神現る! 
寝台車から男性がやって来てこっちへ来るように促され寝台車へ入る。先ほど乗降口近くの
給水場に来た女性にこちらの様子を見られ、夫らしき人物に報告したらしい。
空いている寝台をあてがわれデリーまで行くことができた。
一家で旅行なのか低学年の子供もいて英語で会話していた。また従者もいた。

ガヤーにはそれからかなりの年月が経ったものの1998年に訪れることができた。

ヴァナラシー ガンガ
アグラ タージマハール
ニューデリー ニューマーケット
カルカッタ 路地裏の天使たち
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