営農犬?『次郎丸』日記

1999.8月〜


草の尾に来て以来、初めて実家に行き、母の太郎と妹?の
モモに(合わせて桃太郎?)歓迎される。本当のところは
追っかけられオシッコをちびってしまったのであった。
お腹を見せ服従の姿勢をとるが母には最後までうなられる。

となりのオスの成犬(ゴールデン)が一匹で散歩してい
いたんだろうか、大きいのと小さいのがいつの間にか
一緒に仲良く遊んでいた。
以前、一度出会ったことがあるのだがその時は次郎丸を
避けるように逃げて行ってしまったのだが。

クルマの中でのお昼寝は暑いらしく、クルマの下にもぐり
こんで寝ている。近くの川に連れていき川の中に浸ける。

8月23日
雨上がりの夕方、次郎丸の姿が見えないと思っていたら、
隣の川原さんちのゴールデンのリュウの散歩に同行してい
たようだ。
濡れた草むらでじゃれていたようで、二匹とも全身が濡れ
ドロで汚れている。お互いが追っかけこしているようだが、
やはり次郎丸のほうが幼く遊んでもらいたいふうで、リュウ
の後を追うことが多い感じであった。
家に帰って行くリュウの後を追っ行っては、しばらく帰って
こない。

最近、クルマに乗ると開けた窓から身を乗り出して、外の
様子をうかがうようになる。ドアに前足を乗せ、後ろ足は
運転している私の膝に。時折、口を開けて風を口の中に入
れている。4,50kmのスピードで走ってても平気だ。
そのうち落っこちるだろう。

8月31日
歯が生え替わっていっているようだ。

クルマから転落!家の前の砂利道を走行中、振動でドアに掛けていた前足を踏み外して車外
に放り出される。人が歩く程度のスピードだったのでなんともなかった。

一昨夜、雨の中、見知らぬ犬が迷い込み、開けていた玄関から上がり込んでいた。
首輪はないがしていた跡があるので飼い犬だろう。部屋の中まで入ろうとするところをみる
座敷で飼われていたのかも知れない。茶色の雑種でメス、年をとっているように見える。
次郎丸は興味深々らしいのだが、まったく無視され相手にしてくれないので、しだいに
次郎丸も興味を示さなくなる。雨が上がったところで外に出す。
ところが、昨日、今日といつの間にか軒先に現れる。その都度追い返すがやって来るので
草ノ尾で飼われている犬ではないのかもしれない。

ダンボールで作った寝床は、もう体が入りきれなくなったので新調する。寝床といっても
昼寝や休憩?、おやつを食べる時ぐらいにしか使われてないのだが。

9月8日
実家に行く、またもや母犬と妹犬に威嚇される。
たまたま、つながれていたので襲われずにすむ?!
もう一匹のゴールデンのガク(メス)がオシッコちびらせて
出迎えてくれるが、次郎丸には興味はないようで、次郎丸が
一方的にじゃれるのみ。このガク、今度隣のリュウと見合い
するらしい。写真を撮ろうとしたが逃げられてしまう。

最近、また見知らぬ犬を見かける。次郎丸も一緒になって
遊んでいるらしく、なかなか帰ってこない。そしていつの間
にかこっそりと帰宅、顔を見るとバツの悪そうに耳を後ろに
倒してお腹をこちらに向けるのだった。

怒られるときはおとなしく神妙にして、いかにも反省してい
るかのようなポーズをとるのだが・・・、”よし”の掛け声
とともにその呪縛?から解き放されるのであった。


母の太郎と妹の桃

イガ栗と遊ぶ

1999.9.8

9月21日
先日、留守にするため次郎丸を実家に預かってもらった。おかげで太郎に襲われることもなく
なった。が、しかし仲良くなったわけでもない。桃とは仲良くなったようでじゃれ回っている。

最近覚えたこと、防災放送のスピーカーから流れる声に反応して唸る。喋っているようにも聞
こえる。クルマのキーをくわえさせるとクルマまで持って行く。用事?があると私の手をくわえ
誘導するように引っ張って行く。玄関を開けてほしいようなことを。

それに、自由なことをいいことに夜遊びを覚える。誰に似たのか?飼い主はしない!?
怒られることを知ってか、呼んでも近づこうとはしない。反対に近づけば逃げてしまう。
でも結局は捕まえられるのであった。家の中より外にいる時間が長くなってきたので、そろそろ
犬小屋を用意しなければいけないのか。

9月30日
ゴールデンのリュウのパワーに圧倒される。体のサイズがあまりにも違いすぎて押さえ込まれる
と身動きできなくなってしまう。

事件発生!?例のノラがまだうろついている。次郎丸もこのノラについて回っていたようで、遠
出するようになり、呼んでも来ない。捕まえようとすると逃げるのであった。おかげで数度トラック
で追跡をするはめに。やっとのことで捕まえきつく叱りつける。ノラと一緒に畑でも荒らすとまず
いので綱を付けて出歩けないようにする。そんな矢先、隣から次郎丸が子牛用のミルクを盗み
飲んでいるとの話が耳に入ってくる。直接は聞いてないので詳細は分からないが、ノラと一緒に
飲んでいたんだろうか。そんな訳でここ一週間、家ではつながれている次郎丸であった。でも畑
では自由気ままに走り回って、コオロギを捕まえて食べたり、木陰で寝たりの毎日なのでした。

マテの指示も聞かず、しつけに失敗したのだろうか。先日、畑に見知らぬ犬が2匹現れ、次郎丸
はその2匹の後を追って行ってしまう。これはまずいと即、トラックで追っかける。農道にいるのを
見つけ近寄り、マテと怒鳴る。と、素直にそこに留まり、乗れと言うとこれまた素直にトラックに
乗ってしまう。先日のきついお叱りが効いたのか・・、でも油断は禁物だ。

10月14日
数日前より綱を外して自由にさせてみる。出歩かないように取りあえず言い聞かせて・・・。
そして、今のところその言いつけを守っているようで、家の周囲で遊んでいる。
つなぎ始めてから朝夕の散歩が日課になり、朝はほぼ決まった時間に起こされ催促されるように
なった。もちろん綱を付けて。一丁前にオス犬らしく片足を上げてマーキングしまくりだ。
綱を付けての歩行訓練のつもりだったのに(引っ張られて疲れる)飼い主が音を上げてしまい、
今日は綱無しで散歩する。先に行ったり、寄り道したりするところを誘導しながらなんとか家に
戻れほっとする。本当のところ指示に従わず逃げ回るのではないかと心配してたのだ。

11月7日
トラックの荷台が大好きなゴールデンのガク(メス、3才)
そのガクとリュウが見合いをしたとのこと。結果はガクは
リュウが気に入らなかったようで近づけさせなかったそうだ。

次郎丸は相変わらずで、言いつけも三日坊主であった。
落ち着きなく、叱られることもしばしばといった具合。見知ら
ぬ人に吠えるようになる。
首輪が外れてしまい、新しい首輪をつける。後日、畑で留め
金が壊れた首輪を発見。

ある日、畑でどっか行ったなっと思っていたら得意満面な顔を
して現れる。なんと口にはウサギ、それも胸から上がなく内臓
が出ている。食べたのか!?血は出てないようだが・・。
ダメ!!と言うとその場にウサギを放し、ちょっとがっかり
した様子でその場からはなれる。

11月16日
畑にて。なんかりりしく見える・・・。

週3回、実家に行っているのだが、わかるのか落ち着き無く
移動中のトラックの中ではしゃいでいる。でもメス軍団には
あまり歓迎されてないようだ。太郎からは吠えられるし、ガクに
も相手にされない。桃だけがなんとか相手をしてくれる。
お尻ばかり匂っていたんじゃ嫌われるのも当たり前か。
最後には桃にも相手にされなくなる。

ここのところ散歩は主人の都合?により中止。でも毎朝6時
ごろ催促され、少し明るくなったところで放してやる。
遊び好きだが、退屈するとヒーヒーと鳴く。遊ぼうと腕をくわえ
引っ張られる。太郎や桃より大きくなったが、まだまだ子供だ。



12月20日
雪が積もる。

次郎丸にとって初めて体験する雪だ。朝、いつものように家を
飛び出していった。ここのところずっと放し飼い状態で自由に
させているのだった。一時間ほどすれば戻って来るのだが、
今日はなか戻ってはこない。歌の文句のように庭駆け回って
いるようだ。畑にも連れて行くが、ここでも元気に積もった雪の
中を走り回っている。

畑で拾ったゴルフボール(カラスの仕業)で遊ばせる。
跳ね上がったボールめがけジャンプする様が笑わせてくれる
のだ。大抵、タイミングが合わなくてボールをキャッチできない
。そんなことで、ひっよとしたらフリスビーにも興味を示すかも
しれないと思い、フリスビーを買ってきてやってみたのだが、
地面に落ちたフリスビーをくわえるとこまでで、ジャンプして
キャッチしようとしない。どうもフリスビー犬としての才能は
ないようだ。やっぱし営農犬として生きるしかない!?。

| 戻る | 前のページ | 次のページ