営農犬?『次郎丸』日記

1999.5月〜7月


5月15日、知り合いの農家で4月上旬に生まれた子犬をもらう。
父犬は不明で母犬は雑種。名前は太郎。ということで次郎丸に決める。
オスである。

首輪やドッグフードを買いに走る。
取りあえず家の中に寝床を用意するが、気に入らないようだ。
しかたがないので同じ部屋で寝かす。が、夜も明けないうちから
暴れ出す(顔を舐めたり、かみついたり)ので寝不足になってしまった。

寝ているところを観察していると時折、体がピクピクと痙攣したように
動く、また鳴いたりもする。夢でも見ているのか?

ここに来て2週間、一回り大きくなったかなぁ。
家の中でのお漏らしに悩まされたが、今では外でできるようになった。
一寝入りした後、オシッコタイムとなるので要チェック!
ちなみに家の中の用意したトイレには見向きもしない。

相変わらず用意した寝床では寝ない。同じ部屋だと暴れるので閉め出し
たところ騒いでいたが、諦めたのか洗面所をねぐらにしたようだ。

暴れん坊ぶりは変わらず、10cmほどに成長したナスの苗を引きちぎって
いたのを見つけ叱る。営農犬になるんだと言い聞かす。
遊びたいのか畑でもじっとしてない。適当に遊ばせた後、トラックにつなぐ。

家の隅になっていた野いちごを試しに差し出すと抵抗なく食べた。

6月1日
トラックに一緒に乗せて連れ回す。初めは怖がって鳴いていたが、すこしは慣れてきたようだ。
畑ではいつものように暴れまわり、疲れるとトラックに戻りトラックの下にもぐりこんで寝てる。
つなぐ手間もなくなり畑仕事に集中できる。

叱らない日はない。叱られていることは分かっているようだ。

オスワリの訓練を始める。完璧ではないがなんとかできた。


6月3日
夜明け前には起きだし、午前5時前後には私の寝ている部屋の戸にアタックしてくる。
目覚まし代わりにはなっているが、部屋に入れてやるとひと暴れ。
どうもこの部屋が気に入っているようだ。眠くなったりするとこの部屋の前で開けてくれと
言わんばかりに鳴く。無視していると洗面所の所へ行き寝る。

寝てても袋を開けたり触ったときにでるガサガサという音で起き出してくる。

ビブーティを舐めさせる。悪くはないようだ。

オスワリの次にマテを覚えさせる。

生後約60日、丸かった顔も変わってきた。垂れていた耳も立つ。

作業着に着替えると畑に行くことが分かるのか。尾をふりふり飛びつ
いてくるところをみると畑に行くことはは嫌いではないようだ。
トラックにもすっかり慣れて自ら乗ろうとする。
自由気ままに畑で遊び、遊び疲れたらさっさとトラックに戻り寝る。
水が流れている溝に入っては泥だらけになる。でも身体を洗われるのは
苦手で悲鳴をあげる。

暴れん坊はいつものことで、障子を破いたりヘッドホンのコードを
食いちぎる。靴下もボロボロにしてしまう。

毎日が運動会だ。小さいのにどこからあんなエネルギーが出るのか、
相手をしているとこちらが先にへばってしまう。

6月27日
雨の日が続き外で遊べず、体を持て余しているようだったが、今日久しぶりに雨があがり畑に行く。
家の中では追っかけこ、プロレス、ボールを使ってのキャッチボールで遊でいたが、やはり外(畑)
が一番気に入っているようで、休むことなく泥んこになってはしゃぐ。後で悲鳴をあげることに
なることも忘れて?!

別室で着替えをしていると尻尾というより、お尻を振り振りとんでくる。またクルマのキーを触った
ときに出る音を聞きつけてはとんでくるのは当たり前。ある時、留守番させて一人出ようかと思った
時にもお尻振り振りとんできたのには驚いた。そう思っただけなのに。その思いが伝わったのか
機会がある度にテストしてみようと思う。

それと、先日プランターの土が掘ってあったのを見つけて、これはどうしたんだと指をさして聞くと
すーっとその場から離れたりで、叱られることを察知しているように思えるような行動をする。
このようなことは度々ある。何か感じているのは間違いないようだ。
でも食べる物真似をすると近寄って来るおばかさんでもあった。

7月5日
最近、飼い主に似てきたのか、夜明け前後には起きて騒いでいたのが、私が起きるまで横になって
いる。

いたずらは相変わらずで、乾かしているタマネギをくわえて走りまわる。叱ろうとすると、どこで
覚えたのか品を作るようなポーズをしてごまかす?

このかたずっと綱でつながれることもなく、自由気ままにやらせてきたが、綱をつけての歩行訓練を
やらせることにした。案の定かなりの抵抗をするが、なんとかできそう。
ちなみにお手はまだできない。投げたボールを取ってくるのは簡単にやってのけるのだが。
その他オスワリ、フセもなんとか、そしてマテは一分が限度といったとこだ。

畑で遊ぶのも好きだが、人も好きで郵便屋さんなど来るとお尻ふりふりで飛び出して行く。

7月14日
先日、泊まりがけで北九州に次郎丸をクルマに乗せて連れて行く。片道4時間半の道のり
だったが、手を煩わせることなもなく無事、吉井町に戻る。

トラックのドアを開けると自ら乗り込んでくるようになった。トラックも気に入った
ようでドアを開けっ放しにしていると、いつの間にか乗り込んでは寝ている。
また乗れと言えば乗る。ちゃんと理解しているようだ。

畑までは自宅から500mほどだが、畑まで100mほどに近づくと騒ぎ出す。畑の手前は
カーブになっているので畑は直接見えない。風景か匂いなのか?分かっているようだ。

ミニトマトを試しにやったら食べてしまった。

オテ、オカワリを覚えさせる。

7月20日
生後90日を過ぎて、体もここにやって来て4,5倍にはなった
だろうか。顔も長くなり、キツネみたいだ。夏毛となる。

畑ではミニトマトを一緒になっておやつ代わりに食べる。

食べるといえば何でもほしがる。緑茶、ウーロン茶、菓子等、
人が口にするものは何でもござれてとこか。
次郎丸に気づかれないよう、こっそりと何か食べていると
決まってやって来るのだ。そして要求しないのにオテを
してねだるのだった。

教えてはいないのに口笛を吹くと跳んでくる。

トラックはかなり気に入ったようなのでドアを開けておくと、
遊んでいないとき以外は大抵、この中にいる。
そのうち犬小屋になったりして...

ナス畑にて一休み
7月31日
雨上がりの畑で泥んこになって遊ぶ。100m以上離れてても口笛吹けば跳んで来るのだが、
遊び足りないのかすぐにはトラックには乗ってこない。そんな時は自ら乗ってくるまで待つ。
無理やり乗せなくても、催促しているとそのうち乗ってくる。せいぜい5分程度か。

雨ばかりの日が続いて満足に畑で遊べなかったが、これからは暑い日が続きそうで昼間はおもう
ぞんぶん遊べないかも。涼しくなってから活動開始といったところか。

ドッグフードはよっぽどお腹が減らないと食べない。たいてい私のご飯を横取りされるのであった。
次郎丸が近くにいないのを見計らって、一人ゆっくりと食べようとしてもいつの間にかに嗅ぎつけ、
やってきてはオテのポーズをとるのであった。玄米チャーハン、冷や麦、ワカメのみそ汁等々、
ほとんど全て食べてしまう。それと虫、小さな昆虫を捕まえて食べていたのを発見する。悪食だ。

首輪がそろそろ合わなくなったので取り替える。ついでにババのペンダント・トップを首輪に付ける。

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