営農犬『次郎丸』日記

2002.1月〜9月


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9月9日(月) 撮影
次郎丸の実家へ行くとメス軍団のお出迎え、そして次々と仰向けになる。手が3本ほしいところだ。
左からゴールデンのガク、次郎丸のおっかさんのタロウ、妹のモモ(モモタロウ)
ジャガイモ畑にていい気持ち

直売所(ソレイユ)で待つ
誰かから何かもらえるのを!?


草ノ尾一周の散歩の途中、放し飼い
のメスといつも出会う。追いかけ
てくるのだが次郎丸はさほど興味
を見せず、マイペースなのであった。

7月8日(月)
6月末、とうとう行動開始!
数日後痩せて戻ってきたのでご飯を食べさせ畑に連れて
行く。ところが草刈している最中に家の方向へトコトコ
と向かっていった。家には戻らずまたいなくなった。
それから一週間以上。腹が空けば戻ってくるはずだが
今回は本当に野良になったのかもしれない。
次郎丸の自由意志と思い、探すことはしなかったのだが
実家のメス軍団の発情で、実家に住みついていたようで
迎えに行く。すっかり痩せてボロボロ、みすぼらしい姿に
なっていた。妹のももにおすそ分けしてもらっていたようだ
が、食い気よりが色気が勝っていたのか。

5月22日(水)
どうしたことかここのところべったりと家に張りついている。

朝、収穫するため畑へ行きその帰りは草の尾一周の散歩コースだ。
もちろん家を出るときから軽トラには乗らず走るのだ。まだここまではいいが、
続きがあって野菜を「ソレイユ吉井」(直売所)に持って行き、終わると外で待って
いた次郎丸は待ってましたと言わんばかりに駆け寄って来ては催促するのだった。
落ち着かない次郎丸を待たせ、ゴーの掛け声と林道を散歩。そしてまた草の尾で
また一周コース。とにかく毎日10kmほどつき合わされている。
途中、キジや野ウサギ、ネコ(飼い猫)を追っかけたりと、しだいに閉じていた口も
開き、舌を出し息切れ状態。そして水を張った田んぼにどっかと浸かっては熱くなった
身体を冷ます。おかげで泥だらけ。
それとまた途中出会うのがテツ(♂のわんこ)このテツは苦手でテツの姿を見ると
ピッタと足が止まり軽トラに飛び乗ってくるのだった。軽トラからテツを見つめ
つつも尻尾は振っている。そしてテツの姿が見えなくなるとまた散歩の再開となる。
次にハナコ(♀のわんこ)に会う。通称ハナもつながれておらず、家の前を軽トラで
通ると吠えながら追っかけてくる元気のいいわんこなのだ。そのハナとはせいぜい
挨拶程度くらい。挨拶程度は隣のリュウ(♂)ともそうだ。
もう遊びまわることもなくなった。

最近覚えた言葉、散歩(行こうか!)と言うと大喜び。留守番、これを言うと
しょぼんとなる。ちゃんと意味を理解しているようだ。

3月21日(木)
次郎丸、13日にご帰還。
一度、実家へ迎えに行ったのだが迎えに行った日には姿を見せてないとのことで
引き上げる。どうも野良友達がいるようで遊びまわっているみたいだった。

戻ってきてからはゴロゴロと寝てばかりで、散歩の催促もしなくなった。
晩御飯をしっかり食べると活動開始。そして朝帰り、昼帰りとあいなる。
そんな毎日が続いているので日記に書くことがない。

3月9日(土)
今月より虫が騒ぐのか行動開始!?
そして7日夕方に出て行ったきり帰ってこない。
発情の季節らしい。草の尾の犬達もにわかに騒がしくな
った。

25日から来月4日まで留守番だ。
去年と同じで家に残して行く。リードには繋がず自由に
させて、食事の世話は百姓仲間に快く引き受けてもらえ
ことになったのでひとまず安心。
隣のリュウが盗み食いに来るのが心配なだけだが。。
2月11日(月)
めずらしく、家から離れないでいる。
ガリガリだったが肉付きもよくなり前の状態に戻ったようだ。
そんなことでいつも一緒に行動しているので自由な
時間がとれなくなった。遠く離れたセルフスタンドへ
灯油を買いに行くのだが、途中から悲鳴を上げ出す
ので、用を済ませると寄り道もせずに帰路に着く。

一日に何度も散歩。直売所に野菜を置いてから近くの
林道を、そしてその帰り道で軽トラから降ろし草の尾
を走らせ、抜きつ抜かれつつ家に戻る。途中疲れたか
飽きた?ときは運転席側にすり寄ってくる。ドアを開ける
と飛び乗ってくるしまつ。もちろん夕方の散歩もあり。

その散歩のとき、ひょこひょこと歩き方がぎこちないので
調べてみると、左前足の肉球のひとつが硬く、ひび割れ
ており少し内出血していた。気休めに軟膏を塗っておく。
しかし元気で走り回っている。

1月16日(水)
いつものように軽トラの
助手席から風景を見ている・・
知らない道を通ると落ち着き
がなくなり不安がる。
山道やブッシュは大好きだ。

玄関前のワラを敷き詰めたカゴ
の中で一休み。
次郎丸に見放されたようなので日記は終りにしようと思っていたのだが、
ここ2週間ばかりは留まっているので様子を見つつ続けることにした。

すっかり座敷犬になってしまい、寒い夜はいつもの一室の座布団の上の
定置から私の寝ている布団に潜り込んでくる。そして日が昇るにはまだ
早いうちから起き、顔を舐めては起され、次郎丸を外に出す。




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